2023年3月、全国のイトーヨーカドー33店舗が3年以内に閉店することが決定しました。
その中で、イトーヨーカドー甲府昭和は閉店候補になるのか、閉店の対象となりそうなのはどこなのかを考察してみました。
イトーヨーカドーが2026年2月末までに33店舗閉店へ

2023年3月9日、セブン&アイ・ホールディングスより「中期経営計画のアップデートならびにグループ戦略再評価の結果に関するお知らせ」が公表されました。
セブン&アイ・ホールディングスのグループ戦略
この戦略の中では、3年間という限定された期間で以下の施策に取り組んでいくことが明言されています。
- グループ戦略の軸である「食」にフォーカスするべく、アパレル事業から完全撤退
- IYは従前の事業構造改革における店舗閉鎖に加え、新たに 14 店舗の閉鎖を意思決定し、首都圏へのフォーカスを加速
- IY、株式会社ヨーク等首都圏 SST 事業の統合再編を実施し、注力する首都圏におけるシナジーおよび運営効率を最大化
- 戦略投資インフラ(PC/CK 4、 ネットスーパーセンター)の整備により、更なる利益成長可能な収益構造を実現
- 外部プロフェッショナルを起用し変革の工程を管理するとともに、取締役会および戦略委員会がモニタリングを実施
ここで出てくる「IY」というのが、イトーヨーカドーです。
イトーヨーカドーの33店舗が閉店へ
イトーヨーカドーでは、これまでにも19店舗の閉店が決まっており、新たに14店舗の閉店を予定しているとのこと。
そのため、今回の発表により「2026年2月末までにイトーヨーカドーの33店舗を閉店すること」が明確化されました。
閉店店舗については、
店舗閉鎖は決めているが、今の段階で(閉鎖店舗を)公表することは、差し控えさせていただきたい。ステークホルダーの方がいらっしゃり、そこのところも十分に配慮しながら、説明しないといけない
ということで、まだ未公表となっています。
イトーヨーカドーはアパレル事業から「完全撤退」
閉店だけでなく、イトーヨーカドーがアパレル事業から完全撤退することも明らかとなりました。
肌着を除く「婦人・紳士・子どもの衣料品」は完全撤退するとのこと。
今後はグループ戦略の軸である「食」にフォーカスしていくようです。
確かにセブンイレブンを筆頭に、セブン&アイ・ホールディングスはコンビニ産業かつ食品部門で盛り上がっているイメージがあります。
その一方で、イトーヨーカドーの店舗自体は、正直土日でもそこまで混んでいないといった状況。
特にアパレル系を求めてイトーヨーカドーに行く人はかなり少ないのではないでしょうか。
こうした状況を踏まえると、食品に特化していくというのはまったく頷ける話ですね。
直近3年間で閉店したイトーヨーカドー店舗は?

現時点から33店舗が閉店するということで、「地元のイトーヨーカドーが潰れるかも!」とざわついています。
しかし、肝心の対象店舗については非公開。
ただし、最近閉店した店舗を見れば、次に閉店となりそうなイトーヨーカドーもなんとなく予想がつきそうな気も……。
そこで、直近3年間で閉店したイトーヨーカドー店舗を以下にまとめてみました。
閉店日 | 場所 | 店名 |
---|---|---|
2023年 3月5日 | 東京都 | 竹の塚店 |
2022年 9月4日 | 東京都 | 金町店 |
2022年 7月3日 | 北海道 | 函館店 |
2022年 1月16日 | 茨城県 | 日立店 |
2021年 9月5日 | 愛知県 | 刈谷店 |
2021年 8月22日 | 静岡県 | 沼津店 |
2021年 5月9日 | 北海道 | 旭川店 |
2021年 2月8日 | 福島県 | 平店 |
2021年 2月23日 | 栃木県 | 小山店 |
2021年 2月21日 | 群馬県 | 伊勢崎店 |
2021年 2月14日 | 東京都 | 田無店 |
2021年 1月11日 | 埼玉県 | 加須店 |
このように、特定の地域ではなく割とまんべんなく閉店となっているようです。
閉店を受けて2020年度と2021年度では、人員自体も約900名減となっています。
今後も閉店が続く中で、人員削減もどんどん進んでいきそうですね。
関東のイトーヨーカドー以外は全滅?閉店予想

セブン&アイ・ホールディングスからは、閉店店舗に関する情報は公表されていないものの、
IYは従前の事業構造改革における店舗閉鎖に加え、新たに 14 店舗の閉鎖を意思決定し、首都圏へのフォーカスを加速
することが明らかとなっています。
よく見ると「首都圏へのフォーカスを加速」の文字が。
このことから、「関東圏以外は閉店するのではないか?」という予想が飛び交っているようです。
ちなみに、イトーヨーカドーの店舗検索で関東(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木)以外となっているのがちょうど33店舗(閉店予定数も33店舗)なのです。
地域 | 店舗数 |
---|---|
北海道 | 6 |
東北 | 9 |
甲信越 | 4 |
中部 | 7 |
近畿 | 7 |
合計 | 33 |
33という数字がドンピシャなのが怖すぎますね。
ただし「首都圏へのフォーカスを加速」ということなので、単に関東の店舗というだけでなく、首都部(東京)からの距離といったことで閉店候補が変わることも期待できます。
イトーヨーカドー甲府昭和の閉店予想

以上のことから、イトーヨーカドー甲府昭和も閉店する可能性は「それなりに高い」といった印象です。
ただし山梨県は「関東」には入らないものの、「首都圏(東京都・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県・山梨県)」には入っています。
関東地方 (1都6県) | 首都圏 (1都7県) |
---|---|
東京都 | 東京都 |
茨城県 | 茨城県 |
栃木県 | 栃木県 |
群馬県 | 群馬県 |
埼玉県 | 埼玉県 |
千葉県 | 千葉県 |
神奈川県 | 神奈川県 |
ー | 山梨県 |
また、東京都と隣接していることもあり、残存する可能性も大いにあるでしょう。
とりあえず最新情報が入り次第、追記&Instagram等でも情報を共有していきます。
イトーヨーカドー甲府昭和には、山梨県内唯一の店舗があるため、閉店するとなれば大打撃です。
特に、子育て世代としては「アカチャンホンポ」がなくなってしまうのは困ります。
万が一、イトーヨーカドー甲府昭和が閉店するのであれば、どこかに移転してくれると良いですね。
せっかくなら、現在盛り上がりを見せている「岡島(旧ココリ)」や「ヨドバシカメラ」といった甲府市街に移転するのもありかもしれません。

また、ロフトもこうした商業施設に移転してくれると嬉しいですね。
今後も閉店情報を追っていきたいと思います。
山梨の開店・閉店情報をチェック!
山梨の開店・閉店情報については、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。


