八ヶ岳リゾートアウトレットでは閉店が相次ぎ、「店舗が少なすぎる」「閑散としていてひどい」という声が続いていましたが、とうとう運営元が自己破産申請の準備に入ったことが明らかとなりました。
そこで今回は、八ヶ岳リゾートアウトレットで閉店が多い理由や今後についてまとめてみました。
八ヶ岳リゾートアウトレットとは?

八ヶ岳リゾートアウトレットは、山梨県北杜市にあるアウトレットモールです。
山梨県唯一のアウトレットモールということで、 2001年7月27日オープン時には多くの人で賑わっていましたが、今はその影もありません。
山梨県の近隣県にある「御殿場プレミアム・アウトレット」や「軽井沢・プリンスショッピングプラザ(アウトレットモール)」と比較してしまうと、どうしても店舗数の少なさが目立ってしまうのかもしれませんね。
八ヶ岳リゾートアウトレットは閑散としてる?閉鎖や潰れるという噂は本当?

八ヶ岳リゾートアウトレットは、数年前から平日は閑散としていましたが、それでも土曜日・日曜日・祝日はそれなりにお客さんが来ていました。
しかし、近年店舗の閉店が相次ぎ、休みの日でも閑散としています。
2023年1月時点で公式HPから確認できる店舗は31店舗のみとなっています。
このままでは、八ヶ岳リゾートアウトレットは閉鎖になるのでは?と不安の声も多く、潰れるという噂も現実味が帯びてきているようです。
八ヶ岳リゾートアウトレットにある店舗の閉店が多い理由

なぜこのような事態に陥ってしまったのでしょうか。
現在店舗の閉店が相次いでいる理由は、以下の2つが考えられます。
- 新型コロナウイルス感染拡大
- 有料駐車場システムの導入
店舗の閉店が多い理由①新型コロナウイルス感染拡大
やはり一番に懸念されているのが、新型コロナウイルス感染拡大です。
もともと客足が途絶えていたところに、大ダメージが加わりました。
これは八ヶ岳リゾートアウトレットではなく、社会全体の問題になっており、多くの飲食店やレジャー施設が窮地に追い込まれている状況ですね。
正直八ヶ岳リゾートアウトレットは他のアウトレットモールと比較すると、密になるようなことはほとんどありません。
しかし、「外出自粛」ということで、アウトレットに行こうと思う人自体が減ってしまったのも事実です。
今後しばらくは同じような状態が続きそうですね。
店舗の閉店が多い理由②有料駐車場システムの導入
八ヶ岳リゾートアウトレットがオープンしてから駐車場はずっと無料だったイメージでしたが、それも変わってしまいました。
2018年10月8日より「駐車場料金システム」を導入し、車1台につき300円を支払うことになってしまったのです。
これまでは駐車場が無料ということで、「ちょっと近くまで来たら寄ってみようかな」といった思いもありましたが、駐車場が有料になったことで、用事がないと行きにくくなった印象です。
しかも、「○円以上購入で2時間無料」といったサービスは無し。
とにかく駐車場に入る際に300円支払わなければならないため、買い物前から気分が下がってしまうような仕組みになっています。
特に山梨では都会と違って駐車場料金を払う習慣がほとんどありません。
そのため、山梨県民からするとこの有料駐車場システムの導入は八ヶ岳リゾートアウトレットから遠ざかる理由の1つになったのではないでしょうか。
八ヶ岳リゾートアウトレットの賃料滞納が問題に

八ヶ岳リゾートアウトレットは厳しい状況が続いている中、とうとう賃料まで滞納していることが明らかとなりました。
アウトレットの運営会社は、2021年10月~2022年3月分の土地の賃料約を北杜市に支払っていない状況とのこと。
22年度末には、約3300万円が未納となっています。
こうした問題から心配の声は高まるばかりです。
2023年3月末で八ヶ岳リゾートアウトレットの駐車場が閉鎖に

さらに2023年3月31日をもって、駐車場の大部分である約3万6,000平方メートルが閉鎖されることになりました。
駐車場には、
通告
この駐車場は令和5年3月31日をもって利用できませんので通告いたします。
小淵沢財産区
という看板が立てられる事態に。
賃貸料の支払いがないため、小淵沢財産区から借りている土地が使えなくなる模様です。
その後、4月7日には公式サイトより
八ヶ岳リゾートアウトレットではお客様用駐車場として
●場内駐車場(有料300円)にてP1~P5駐車場をご案内しております。●場外駐車場(無料)として第2駐車場、市営駐車場も利用可能となっております。
引用:公式サイト
という案内が出たため、駐車場が利用できる状態になった模様。
しかし、思わぬ展開を迎えることに……
運営元である「八ヶ岳モールマネージメント」が破産へ

閉店が相次ぎ、賃貸滞納まで起きればさすがに厳しいだろうとささやかれている中で、とうとう終止符が打たれることに。
アウトレットの運営をおこなっていた(株)八ヶ岳モールマネージメントが6月1日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが明らかとなったのです。
2023年6月1日(木)に、帝国データバンクにて倒産速報記事が公開されています。
「東京」 (株)八ヶ岳モールマネージメント(資本金9000万円、千代田区西神田3-8-1、代表藤井弘毅氏)は、6月1日付で事業を停止し、事後処理を布施知章弁護士(渋谷区渋谷4-5-6、弁護士法人空と海そらうみ法律事務所、電話03-6451-1596)ほか3名に一任、自己破産申請の準備に入った。
負債は債権者約150名に対し約15億円。
引用:帝国データバンク
2023年6月8日をもって完全閉店が決定
突然の倒産報道となりましたが、その後も自主的に営業を続けていた店舗が数店ありました。
しかし、いよいよ電力会社の供給がストップになるということで全店閉店になるとのことです。
八ヶ岳リゾートアウトレットは2023年6月8日の営業をもって終了。
2023年6月9日からは駐車場の入り口が閉鎖され、立ち入りができなくなりますのでご注意ください。
八ヶ岳リゾートアウトレットのホームページも消える
2023年6月7日、八ヶ岳リゾートアウトレットの公式ホームページ(http://www.yatsugatake-outlet.com/)を見ようとすると、ページが消えていることに気づきました。
今のところInstagramのアカウント(https://www.instagram.com/yatsugatake_resortoutlet/)は消えていませんが、こちらも時間の問題かもしれません。
これで八ヶ岳リゾートアウトレットも完全に終了。
今後跡地に何か別のものができるのか、まったく分かりません。
何か進展があれば追記したいと思います。
山梨の開店・閉店情報をチェック!
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