夏休みの友や冬休みの友は、山梨限定なのか、どこの地域で宿題として活用されているのかを調査。
「夏休みの友は販売がある?」「誰が作っている?」など気になる話題をまとめました。
「夏休みの友」とは?「夏休みの敵」と言われる理由
夏休みに入る前に学校から必ず配布されるものがありました。
それが「夏休みの友」です。
夏休みの友は、夏期休業中に自宅学習するための教材。
つまり、夏休みの宿題です。
夏休みの友という冊子には、あらゆる教科の課題が1つにまとめられています。
計画的に1ページ1ページ進めていけば決してこなすのが難しくない量ですが、ついついやらずに夏休み後半を迎えてしまう人が多いのも事実。
この夏休みの友という名の宿題に、悩まされた人も多いことでしょう。
一部からの人は「夏休みの”友”じゃなく夏休みの”敵”だ!」といった声もあったくらいです。
「夏休みの友」や「冬休みの友」は山梨だけだった?
大学へ進学したり就職したりしてから夏を迎えると、ある事実に気づきます。
地元の友人と「夏休みの友やったよね~懐かし~」と話していると、県外の人から「夏休みの友?何それ?」と言われたこともあります。
あれ?夏休みの友って山梨限定だったの?ということに気づかされるのです。
ということは冬休みの友も……
しかし、夏休みの友や冬休みの友が課題として採用されているのは一部地域には限られていますが、山梨県だけではありませんでした。
夏休みの友がある地域はどこ?
「夏休みの友」という名称の冊子が夏休みの課題として出されている(出されていた)と確認ができたのは、以下の都道府県です。
- 岩手県
- 埼玉県
- 栃木県
- 山梨県
- 静岡県
- 新潟県
- 福井県
- 岐阜県
- 福島県
- 愛知県
- 大阪府
- 福岡県
- 岡山県
- 大分県
- 三重県
- 島根県
- 宮崎県
- 徳島県
- 広島県
- 鹿児島県
- 熊本県
- 沖縄県
※全域ではなく一部地域も含む
実は、夏休みの友自体は全国各地で結構採用されている(されていた)ということがわかっています。
ただし、そもそも夏休みの友は学校で採択されている課題であるため、学校自体が採用していないパターンもあります。
そのため、地域だけでなく出身校によっても存在を知っているか知らないかが大きく分かれるのです。
「山梨県」や「静岡県」で夏休みの友の認知度が高いのは、おそらく採用している学校が多いためだと考えられます。
夏休みの友を採用する学校が減っている
夏休みの友の認知度が下がっているのは、近年夏休みの友を採用する学校が減っていることが関係しています。
昔よりも夏休み期間が減っている学校は多い一方で、新学習指導要領に合わせてページの増量が行なわれている夏休みの友。
特にコロナの影響で夏休みの短縮となった2020年、栃木県では採用校が半分になったというニュースもありました(参考:下野新聞)。
夏休みの友は「ちびまる子ちゃん」で知る人も
夏休みの友と言えば、「ちびまる子ちゃん」で存在を知った人も多いようです。
アニメ「ちびまる子ちゃん」の夏休み最終日の話では、「夏休みの友 3年」という冊子が学習机に置かれています。
こうしたことから、静岡県では「夏休みの友」が夏休みの課題として使われていることがわかりますね。
「夏休みの友」ではなく「夏の友」「夏休み帳」という場合も
都道府県によっては、夏休みの友ではなく「夏の友」や「夏休み帳」という名称になっている場合もあります。
しかし、内容は各教科の課題ドリルが組み合わさっているもので、違いはほとんどないようです。
夏休みの友はいつまで存在した?
夏休みの友に関しては、一部地域かつ学校でしか採用がないことから、あまり話題になることがありません。
そのため、「昔はあったけど今はないよね?」「いつまで存在した?」といった疑問の声もあるようです。
しかし、夏休みの友は今も健在しています。
子どもの世代もまた、夏休みの友に取り組むと思うとなんだかしみじみします。
「夏休みの友」は誰が作っている?
夏休みの友は、各都道府県の教育関係機関が作成しています。
例えば山梨県では「山梨県教育研究所」が作成をおこなっているようです。
また、栃木県では「県連合教育会」が発行、「県小学校教育研究会」が編集を担っているとのことです。
「夏休みの友」は一般販売なし
夏休みの友は、各都道府県が独自に作成している教材です。
そのため、通常の書店での販売はありません。
夏休みの友を無くしてしまった、復元不可能なレベルで破損してしまった、そんなときには学校に相談する他ありません。
学校には基本的に予備があるため、もらえる可能性が高いですが、自分でコピーを取ることになる可能性もあります。
夏休みの友は一般販売がないため、とにかく学校から配布されたら大切に持ち帰りましょう!
そして、夏休みの宿題は計画的に進めつつ、休暇を思いっきり楽しみましょう。